プリウス HIDバルブ交換
2010年 05月 10日
20型GTはHID(クセノン/ディスチャージ)タイプのヘッドライトです。
作業前にネットでいろいろ調べたけど、「狭くて断念」「ディーラーでバルブ代込みで2万円ぐらいした」
とかいう情報ばかりで、「自分でやりました。楽勝です」みないな情報はまるでなし。
ハロゲンバルブの交換例はいくつか見ましたが、それでも「狭くて大変でした」というのがいくつかあるだけ。
半分電気自動車のプリウスで、しかもHIDは高電圧なので、敬遠されるのも無理もありません。
いくつか散見された情報では「バンパーを外してライトユニットを外さないとできない」という情報。
(そもそもプリウスの取り扱い説明書にはヘッドライトバルブ交換の説明項目がない!!)
しかし、自分の車のヘッドライトのバルブ交換もできないなんて納得いかなかったので、
とりあえずトライしてみることにしました。
後期20型のHIDバルブは35WのD4Cタイプ。独フィリップス社製4700ケルビンのものです。
まずはネットで交換用の安いHIDバルブを探して注文。最安のはあまりに品質が心配だったので、
それより少し高い一応1年保証付きのにしました。
明るさは少し上げてギリギリ車検対応の6000ケルビン(これ以上の明るさは車検不対応)。
ちなみにオートバックスなどで純正と同等品を買うと安くても1万5~6千円します。ひぇ~。
最初はボンネットを開けて、(運転席から見て)左はヒューズボックスのカバー、右はエアダクトみたいなのを外して、少しだけライト裏のスペースを広げて、指を突っ込んでバルブのカバーを回そうと試みましたが、ネットの情報どうり猛烈に固くて、クライマーの指力をもってしてもビクともしません。
片側だけ30分ぐらい粘りましたが、指が痛くなり、工具を使って割ってしまったという情報もあり、断念。
日をあらためて、少し早い時間から再び作業開始しました。今回はバンパー降ろしにチャレンジです。
使う工具は
・プラスとマイナスのドライバー
・10㎜のソケット式ラチェットレンチ(短いプラスドライバーでも代用可能だけど、時間かかると思う)
・ラジオペンチ
まずはバンパー下に傷防止のためにウエスなどを敷き詰め、バンパーを固定しているネジなどを外します。
バンパー下は7ヶ所、バンパー(グリル上)はネジ2ヶ所とピン3か所、フェンダーの裏に左右1ヶ所ずつ。
これらを外し終えたら、バンパーの両サイドはハマっているだけなので、これを引っ剥がすとバンパーは
(たぶん)外れます。外す瞬間は手伝いの人がいたほうが楽だと思います。
僕は1人だったので、バンパーの下にロープバックを突っ込んで作業しました(これはかなり有効)。
バンパーを外したら、ライトユニットを固定している3つのボルトを外します。3つのうち2つまではバンパーを
外さなくても緩めることができます。最後の1本(左右で2本ね)がバンパー裏にあるのです。
そうするとライトユニットを前にずらすことができて、バルブのカプラーカバーを外すことができます。
当然のことながら、ライトはもちろん、システム全体は電源OFFで!(じゃないと感電するよ!)
(オーディオやら時計やらパワーウインドウやら後が面倒くさいので補機バッテリーは外しませんでした)
同じようなピンで固定されています。これを外してバルブを交換します。
もちろん、バルブのガラス部分を素手で触らないように細心の注意を払って交換します。
バルブの交換が終わったら、バルブカバーをしっかりと閉めた段階で、点灯テストをします。
ちゃんと点灯することが確認できたら、あとは逆の手順で組み上げていきます。
所要時間はだいたい1時間半ぐらいだったと思います。
ネジやピンがたくさんあって(微妙に固いのもあって)面倒くさいですが、作業自体は接着剤を使わない
プラモデルのような感じでそんなに難しいものではありません。
バンパーがでかくて大変なのと、HIDゆえの感電事故のリスクがあるくらいですね。
で、明るさですが、6000ケルビンにして良かったです。やや対向車迷惑かもしれませんが、超・明るい。
実は8000ケルビン以上の明るさはやたら青白いばかりで、視認性自体は逆に悪くなっていくのです。
それにヤンキーみたいでアホのようですからね(十分アホっぽいかもしれませんが…)。
小川山のキャンプ場で夜中にバカに明るいライトの音のしない車が現われたら僕だと思ってください(笑)。
あとは安物バルブゆえの耐久性だけが心配ですが、こればかりは使ってみないとわかりません。
最後に改めて書きますが、作業はあくまで自己責任でお願いいたします。
自信がない人はディーラーやカー用品店に依頼してください(工賃バカ高いけど・・・)。
当ブログを見て作業されて、万一、車輌の破損や死亡・怪我をされても責任は一切負いません!