シート交換|後編
2006年 04月 18日
当然のことながら、純正のシートを取り外さなくてはいけません。
その前に今どきの車にはシートにもセンサーがついているので、予め補機バッテリー(一般車でいう普通のバッテリーに相当)のマイナス端子を外しておきます。補機バッテリーはなんとリアのラゲッジルームの中にあります。
アース線を外す瞬間、小さな火花が飛びますが、気にせず続行。ただし、付近に引火性のものは置かないこと。
いよいよシートを取り外します。まずは前後左右4箇所のボルトを外します。後ろの2つはカバーがついているので、それを外してからボルトを緩めます。前のボルトを緩めるときはシートを一番後ろにずらしてから、後ろのボルトのときはその逆が作業しやすいです。要するに臨機応変にということ。
これらの作業はラチェット式ののソケットレンチがあると楽勝です。
4本のボルトを外し終えたら、ボルトが付いていた脚の部分をボール紙などで保護します。脚の保護と言うよりも内装の保護のためですが、外した後もシートを地面にそのまま置けたり、作業者の手を保護したりと、他の利点もあります。
シートが動かせるようになったら、シートの底に付けられているシートベルトセンサーとエアバックセンサーのコネクタを外します。これでシートは完全にフリーに。いよいよ外に引っ張り出します。
背もたれの角度を上手いこと調整して後部座席のドアから運び出します。ボディーを傷つけないためにエアパッキンなどを用いて養生しておくと安心です。
シートを車外に出しました。シートベルトバックルとそれにつながる配線類、と右側のカバーの中に隠れているエアバックセンサーを取り外します。エアバックセンサーの取り外しにはT30のトルクスレンチが必要です。ホームセンターで購入可能。ネジロック剤が塗られているうえにカバーを半開きで作業するのでちょっと大変。
次に新たに取り付けるスパルコのシートに純正シートから取り外したものを逆の順序で取り付けていきます。エアバックセンサーだけは取り付けるところがありませんが、転がしとくわけにはいかないのでレールのフレームのそれらしき場所に適当に結束バンドで固定します。その他の配線類も結束バンドで固定。
あとは、各種パーツを組み込んだシートを車内に運び込み、4本のボルトをしっかり固定して、あらかじめ外しておいた2つのセンサーコネクタをしっかりと繋いでシートの組み付けは終わり。
最後に再度、配線類を確認したら、最初に外した補機バッテリーのマイナス側端子をボディーアースに固定して完成です。オーディオや時計の記憶類は再設定してやる必要があります。あと、パワーウィンドウも初期化してやらないとまともに機能しません(詳細はマニュアルを参照してください)。
さあ、完成です。インプレッションはまた今度。