グリル塞ぎ|前編
2006年 12月 12日
今日はプリウスのグリル塞ぎについて。
プリウスのことをよく知らない方は「そんなことをしたらオーバーヒートするじゃん!」とお思いでしょうが、ご存知の通りプリウスはガソリンエンジンと電気モーターのハイブリットカー。
燃費を向上させるために頻繁にエンジンが止まります。一応エンジンは水冷なのでその状態で走り続けるとラジエーターはエンジンを冷やし続けます。
するとコンピューターがエンジンの冷えすぎと判断して、電池の充電状態が良くても勝手にアイドリングが始まり、無駄なガソリンを消費します。
そこでその”冷えすぎ”を防ぐためにラジエーターに風が入るグリルを塞いでしまうわけです。
ただし、状況によってはオーバーヒートの可能性も出てきて、エンジンばかりかハイブリットシステム全体を壊してしまうおそれもあるので、できるだけ水温計をつけて(ノーマルなプリウスには水温計の装備なし)、しっかりと冷却状況を監視するとが必要です。
特にグリルを全閉する場合は水温計は絶対にあったほうがいいでしょう(水温計については過去記事参照)。
今回はバンパーとボンネットの間にある上のグリル塞ぎについてです。
ここの部分は曲面になっているので、それに合わさせるためにゴムシートを使うことにしました。また、水温に合わせていつでも着脱できるような構造にしました。材料は全て近所のホームセンターで購入。
では、準備するもの(写真は下から2番目に)。
2㎜厚のゴムシート、ゴムスポンジブロック、接着剤(黒いものをチョイスしました)、型紙用の厚紙(薄い段ボール)、メジャー、カッターナイフ、ハサミ、黒いゴムにも書けるペン(僕はダーマトを使用) など。
まずは、グリルに合わせて型紙を作ります。小さな凸凹はハサミなどで修正。これを丁寧にやると仕上がりが全然違うはずです。型紙はセンターから半分で十分。残り半分は型紙を裏返せばそのまま使えます。
出来上がった型紙をゴムシートに合わせてシートを切ります。その際にセンター側は気持ち長めに切っておきます。最後の取り付けの際にアールに合わせて付けていくと型紙よりも短くなる可能性があるからです。長すぎる部分は最後に修正しましょう。
次にスポンジブロックをグリルの幅に合わせてカットして、グリルの間に押し込んでいきます。ややきつめになるほうがいいでしょう。グリルの構造上、入らない場所もあるので、そこは上手くずらしてください。
ブロックの位置決めが終ったら、カットしておいたゴムシートを当てて、接着する個所に印をつけます。
ブロックをグリルからはずし、接着剤で貼り合せていきます。その際順番(幅)を間違わないように。また、ゴムシート側の接着面をカッターなどで細かな浅いキズをつけておくと接着強度が増します。
接着方法や硬化時間は接着剤のマニュアルに従ってください(決して早まらないこと)。また、重りなどを乗せて圧着させたほうがいいようです。
接着剤が完全に硬化したら、グリル部分に押し込んで完成。
完成図。
ブロックを貼り合わせた部分がやや波打ってますので、シートの素材については検討の余地ありです。しかし、グリルのアール面に沿って取り付けられる点はいいと思います。
次回は下のグリル編。まったく違う材料を使ってやるのでこちらもお楽しみに。