Freeclimbing is not a crime!


by climbworks
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沖縄問題など

 本日、ヤマケイ本誌担当ページのスタジオ撮りのために再び編集部へと行った。
 広告部に振り回されて(彼らには自覚ないだろうが)、予定の進行スケジュールより大幅に遅れているので、一刻も早く自分の目の前の仕事を終わらせたかったのだが、インフルエンザでダウンしていて数日ぶりに出勤したRock&SnowのM編集長に呼び止められ、沖縄問題についての相談を受けた。
 編集長のもとにはメールや手紙(中には署名付きのものも)が相当数寄せられ、事の重大さを痛感していると言う。現在、地元の方々を含めてた情報収集や、事実関係の確認、それぞれの思いを整理しているところなので、編集部、そして責任者としての声明は今しばらく待って欲しいとのことであった。
 これとは別に次号で、沖縄の件も含めて、開拓のあり方や本来踏まれるべき手順について原稿を書いて欲しいという相談もあった。

 そのページを担当するかどうかは別として、今回の一連のアクセス問題やそれにまつわる投稿・意見などに対して僕自身の立場を少しかいておきたいと思う。

 自分自身、非常にぬるいクライマーだと自覚していたが、それ以上に今日の日本のフリークライミング界はぬるくなってしまったような気がしている。特に最近気になったのがJFAのHPに掲載された兵庫の尾崎氏の投稿文に対する菅氏の意見だ。
 一見正論のようにも書かれているが、クライミング人口増加や歴史自体が短いことを理由に厳しいスタイルを追及することがまるで良くないことのように言っている。
 僕は歴史が短いからこそ将来のためにより良いスタイルを残すべきだし、人口が増えてきたからこそ、多少厳しかろうとも、それら厳しいルールを普及させる努力をするのが、正しい進化だと思う。また、そうしないと岩場が滅茶苦茶なことになってしまう。
 だいたい、フリークライミングのことを良く知らない、山登りの人間の意見だ、と言っておきながら、今日のフリークライミングの状況を考えると…、などと言っている時点で書き手としての立場が曖昧だし、理論が破綻していると思うが。

 ロクスノに出ていた南大中岩には行かなかったが、ここを開拓しロクスノに発表した勝山山岳会が別に不法開拓した大野山(おおやさん)の現状を先日視察してきた。その開拓行動は「ローカルクライマーや地主さんに無断でおこなわれ、ボルトの設置位置や殺人的な終了点の残置など、とにかく”ひどい”の一言に尽きる、という状況だった。
 菅氏の投稿には”地元の人達との友好的な状況を作っておられる姿勢にこそ、これから岩場を守っていくべきクライマー達のあるべき姿”とあったが、そんな様子は微塵もなく、それどころか、地元が観光資源としている岩へのボルトの設置、私有地内の木々の無断伐採、岩への落書き、ゴミの放置など非常識にもほどがある行動の数々。あまりのひどさに開いた口がふさがらなかった。
 この非常識な行動に、普段温和な地主さんが「あんたら泥棒か?!」と声を荒げられたことを聞くにつけ、同じクライマーとして心底恥ずかしく思った。(地主さんは元の状態に戻すよう求められるも、岩への落書きこそ消されていたが、ボルトや終了点は汚らしく放置されたままだった。)
 こういう開拓者を野放しにすることは到底許されず、さすがにこれ以上看過することができなくなった地元クライマーたちが”告発”という行動に出たことは誠に理解できるし、クライミング界の将来のためにも個人的には賛同したいと思う。

 そういう意味では沖縄問題もまた然りであるが、沖縄の場合はクライミング界だけの倫理観や考え方にとどまらず、人間としての常識や倫理性を問われている点、事はさらに重大であると思う。 皆さんはいかがお考えだろうか?
by climbworks | 2007-03-28 00:34 | Climbing