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by climbworks
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カテゴリ:Art( 4 )

14日の日曜日は久々に現代アートの展覧会に行きました。
東京ワンダーサイト(TWS)で開催中の”WAVE FRONT~オーストラリア現代アートの最前線”。
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一昨年の横浜トリエンナーレにも出展していたショーン・グラッドウェルの日本で撮り下ろしの新作を見れるというので、トリエンナーレスタッフだったHさんの誘いを受け(タダ券をいただき)、見に行くことにしたのでした。
また、ショーンの作品は現在、別の仕事でお世話になっている制作プロダクションの担当者にも紹介することになっていたので、ちょうど良いタイミングだった。うまく繋がっていって、また仕事になればいいのだが…。

TWSは初めて行ったのだが、渋谷パルコPart2の向えにある建物の中にある。入り口が裏側にあるのでちょっとわかりにくかった。
時間通りにHさんたち到着。さっそく中に。予想以上に狭かったが、渋谷に行ってフラッと覘いてみるにはちょうど良いサイズ。
ショーン・グラッドウェルの他に5作家が出展。ショーンの作品は6作品。新作は新宿駅の地下コンコースでダンサーがゲリラパーフォーマンスを行うのだが、そのダンサーとそれを見た通りがかりの人々のほとんどが無関心を決め込む姿を淡々と記録しているもの。「こんなに日本人って味気ないのか?!」と、驚きと”あきれ”を感じさせられる。が、それが現実であり、大都会においてどれだけ人間関係が希薄なものになっているのかということを見事に表現している(と思う)。まあ、とにかく見てみてほしい。
ショーンのほかに僕が気になったのはTVムーアという作家と、16:30から建物の外の窓に映し出されるクレイグ・ウォルシュの”無数のゴキブリ”。特にゴキブリはかなり強烈(だが、やはり通行人は無関心)。入場料は500円。

観覧のあとは、沖縄料理屋に移動して軽く乾杯と食事。ここは至って普通の店でしたが、ちょっと食べたりないということで、皆で寄ったラーメン屋が超・美味かったので紹介します。
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お店の名は「神座」と書いて”かむくら”と呼ぶのだそう。とにかく初体験の味でした。麺にからみつく独特のスープが最高でした。白菜とチャーシュー、そしてお好みで入れるニラが格別にウマイ。久々のヒットでした。
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大阪は道頓堀に本店があるのだそうですが、各地に展開していて東京ではここ渋谷のほか新宿にもあるそうです。詳しくはHPにリンクしとくのでぜひチェックしてみてください。

渋谷はあまり得意じゃなかったが、かなり楽しい時間を過ごせました。
by climbworks | 2007-01-15 23:44 | Art

追憶

今日はRONDOで担当。新ルート2本を設定。
真っ向勝負を挑むと登れないけど、じっくり考えて攻めれば小柄な女性でも登れるようなルート。 ぜひ、トライしてほしい。

思い起こせば1年前は横浜トリエンナーレで約3ヶ月間、週末ごとにパフォーマンスをおこない、18日が最終日だった。
最後のパフォーマンスを終えて、スタッフの皆さんと観た、ショーン・グラッドウェルの映像、ミゲル・カルデロンのベートーヴェンの映画、ソイ・プロジェクトのクッションルームでの最後のライブは忘れられません。
そして閉幕後の大腸バーでのドンペリ、鳴り止まない「勝手にシンドバット」、爆発するアーティストやスタッフたち…。狂おしかったけど、本当に楽しい夜でした。

争いごとの絶えない人間社会だが、世界平和のためにもあのようなアート・フェスティバルはもっとたくさんやったほうがいいと思う。

お世話になったキュレーターのAさん、スタッフのSさん、Hさん、そしてKさん。。。
みんさん、お元気でしょうか??? 僕は元気にやっております。
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Qちゃんも元気かな? また、アンにも会いたいなあ。
by climbworks | 2006-12-18 23:44 | Art

Ann Hamilton "voce"

アン・ハミルトン[ボーチェ](展覧会)の感想です。

 6月2日の夜に書くと言っていたのに、今になってしまいました。ごめんなさい。
作品を観たあとで、熊本名物・馬刺しを食べに繰り出しちゃったのです。美味しかった。。。

f0039916_2521522.jpgこの日、16時ごろに熊本市内に到着。ネットで適当に予約したホテルが熊本城の真ん前で、せっかくだからと、まずはお城見物に。30分だけと思っていたら、1時間以上いてしましました。
オリジナルの熊本城は日本最後の内戦・西南戦争の際に消失してしまい、現在の大・小の天守閣は1960年に復元されたもの。城の遺構としての見ごたえは十分でしたが、中世から近代へと日本の歴史が移り変わる舞台のひとつになっていたという史料としても興味深い展示物ばかりで、実は歴史好きの僕としては、時間がたつのをすっかり忘れてしまったのでした。(いかん、いかん。)

f0039916_252572.jpgさて、本日の目的はアンの展覧会です。会場である熊本市現代美術館までは熊本城から歩いて6~7分で行けます。市電の”通町筋”駅の少し先の「びぷれす朝日会館」の中にあります。


熊本城から通町筋方面を見たところ。そう、熊本には路面電車が走っています。
懐かしい…。



f0039916_2532029.jpg美術館自体の入館料は無料ですが、アンの[ボーチェ]が展示されている企画展示室には1000円の入館料が必要です。料金を払ってさっそく中へ。中に入るとスタッフの方から様々な鳥の鳴き声が入れられたオーディオプレイヤーを手渡され、これを耳につけます。

作品は2つの展示室に分かれています。最初の部屋にはたくさんの机の上に昔の日本の古い着物が置かれ、それを古い電気スタンドが照らしており、それぞれがビニールの幕で覆われています。おそらく、それぞれの人の人生を表現いているのではないでしょうか?
いくつかの机の上には立ち上がることができて、自分の足下にある着物と電気スタンド、部屋全体に並べられた机とその上に乗せられた着物と電気スタンドを眺め回すことができます。

説明にはこうあります。

懐かしい学校の作業台。
熊本の人々の喜びと悲しみが染み込んだ着物。
卓上ランプが照らし出す光。

テーブル(作業台)にかけられたビニールが、
視覚だけでは触れることができない
あいまいな記憶の断片を呼びおこします。


続いて、2つ目の部屋に入っていきます。
こんどはもっと広い展示室に、回転する映写機により壁をぐるりと回りながら、古い写真の人の顔と足もとが交互に写し出されています。それはまるで記憶の走馬灯のようです。
頭上にはビュンビュンと回転するアームの先にやはり回りながら音を出すスピーカーいくつもあり、それらから様々な音が流れてきています。それはとてもノイジーなのですが、どれも懐かしい感じのするサウンドでした。

真空管ラジオやランプの発する無機質な音の中で、
蝉やふくろうの鳴き声、私たちの発する鳥の鳴き声が
いきいきと経ちあらわれてきます。

〈voce〉とはイタリア語で「声」という意味です。

さまざまな〈声〉を聞きながら、今度は皆さんに鳥になっていただき、
人間の言葉では伝わらない、貴方の心の〈声〉を響かせてください。


・・・・・・・・

〈voce ヴォーチェ〉はアンが昨年の7月と11月に、熊本や阿蘇で聞いたクマゼミやヒグラシの声の印象から生まれた作品です。

(※以上、斜体字は美術館で配られていた説明書から引用)

f0039916_2534734.jpg 会場には1時間以上いました。平日だったためか来場者は数名しかおらず、多くの時間をたったひとりで鑑賞することができました。
特に2つめのサウンドの部屋では、広い床の上に大の字になって寝転び、瞑想することさえもできました。なかなか贅沢な時間を過ごせたと思います。

横浜で〈line〉をパフォーマンスしたときとはまた別の感覚を得ることをできました。

やはりアンお得意の、そこにいる人間と、その人とかかわる様々なこと、たとえば時間、運命、自然といったものとの関係を表現しようとしていたのは確かです。
こういった壮大なテーマの作品は、記録として残されたものを見るのでは十分ではないし、ましてやアンの作品はそうそう国内でお目にかかることはできないようなので、はるばる現場を訪れて本当に良かったと思いました。

 しかし、熊本。今回訪れた現代美術館のほかに、県立美術館、博物館、伝統工芸館など、文化施設が異常に充実。僕が住む立川とはえらい違いだ。
by climbworks | 2006-06-07 03:23 | Art
はじめてのArtネタです。
今年の目標で年3回は美術館に行くと決めておきながら、4月半ばにしてようやく1回目です。
横浜トリエンナーレの仕事以来、僕がアートにかぶれたとお思いの方も多いでしょうが、何気に中学の頃から美術館に行ったり、高校時代は美大を目指してデッサンの勉強をしたりしていたのでした。それがクライミングを始めてからというものすっかりご無沙汰で(初のヨーロッパツアーの帰りに1日だけオルセーを観たのが最後)、去年の横トリで忘れていたものを思い出した、という感じでした。

そして今日訪れたのは、水戸芸術館の現代美術ギャラリーで開催されたいる『人間の未来へ|ダークサイドからの逃走』という展覧会。この展覧会を知ったのは定期購読しているというフォトジャーナリズム月刊誌「DAYS JAPAN」に告知でした。さらに先日も「日曜美樹館」でも少し紹介されていたので、プリウスの初の遠出も兼ねて行ってみたのです。

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「この世界に悪はない。悪はすべてわれわれの心の中にあって、これを滅ぼすことは可能である。」会場の壁に記されたトルストイの言葉です。
(他にも谷川俊太郎らの印象的な詩などが多数掲示されていました)

この展覧会は国際的に活躍する(した)4人の報道写真家のドキュメント写真と9人のアーティストによる映像、彫刻、写真、インスタレーションに詩や文章を組み合わせて、現代社会が抱える狂気(凶器)や不安に対して、それらから解き放たれ、健やかなる未来を求めるために企画されたものと言えます。

なかでもジェームス・ナクトウェイの写真はこれまでほとんど誌面でしか観たことがなかったのですが、今回のために大きくプリントしなおされた作品はまるで絵画のように力強く心に染み入ってきました。もちろん、「DAYS JAPAN」編集長でもある広河隆一氏の作品も迫力そのもの。
映像系では人類が50年間で繰り返した2053回もの核実験(広島・長崎の実戦使用含む)を1ヶ月を1秒間に縮め15分間で再現した橋本公の《1945-1998》という作品が印象的でした。
他にユージン・スミス、マイケル・ライト、長倉洋海、オノ・ヨーコといった素晴らしいフォトグラファーやアーティストの作品が厳選されて展示されており、皆さんにもぜひとも観てほしい展覧会でした。

それにしても、映像系の展示室の中で1人作品を鑑賞していると、どうしてもセンチな気持ちになっちゃいますね…。
by climbworks | 2006-04-17 01:25 | Art